フォスター植物園
Foster Botanical Garden
ハワイで最も歴史の古いフォスターガーデン。ダウンタウンと隣接しているチャイナタウンの山側にあります。
この植物園になんど出かけたか数え切れませんが、一度もワイキキのような人波の流れに翻弄された経験はありません。
だいたい人数は少なく、もともとハワイの植物に興味のある人たちしか訪れて来ないので園内はとても静かです。
かなり広い植物園で人も少なく、ゆっくりと散策したり巨木の下で冥想できます。
日本から来る旅行者でも植物派の人々は多いと思います。
観光トロリーも停車するのでワイキキから行くのも比較的に簡単です。
もともとこの植物園の土地はカメハメハ三世・カウイケアオウリ王の妻、カラマ女王の持ち物でした。
日本人にとってカラマ女王はその他の女王たちに比べると認知度は低いでしょう。
この頃のハワイは西洋文化から持ち込まれた病疫に免疫がなかった人たちがバタバタと死んでいった時代で、カメハメハ三世夫妻には二人の子供が生まれましたが、どちらも幼少の頃に亡くなっています。
そのような背景から王夫妻は後にアレキサンダー・リホリホをハーナイ(養子)にし、彼が養父の後を継いでカメハメハ4世になります。
植物園の始まりは、若いドイツの医者だったヒレブラント博士がカラマ女王から土地を借りて世界中の熱帯地域から収集した様々な植物を移植したことから。
後に敷地を購入したフォスター氏はカナダ生まれの人で、兄のダニエルと一緒にオアフ島に移住して来て造船業を始めた方です。
そしてミセス・フォスターの死後、彼女の遺言として1931年にホノルル市に譲られました。
この背景から察すると、ミセス・フォスターはこの土地を売ったり開発したりではなく、そのまま残しておきたい理由があったのでしょう。
きっとそれは彼女の人生の中での大切な思い出・記憶に関係することで、この緑の園が未来永劫そのままの姿であり続けるように願ったのだと思います。
それと同時に未来への贈り物、ここを訪れる人たちが何かを感じられるように。
自然の美しさを通じて平和とか静けさ、そして神々しさに触れることができるように。
現在24480坪に拡大された園内には140年前にヒレブランド氏によって植えられて巨木となって成長した菩提樹と中国バニアン樹、パオパオの木が残っています。
パイナップルを代表とするプロメリアド科のコレクション、アメリカ大陸と東半球からの蘭の種類を集めた庭や熱帯のトロピカルな花々を集めた段階庭園などと共に、シダや苔類、椰子の木、薬草などのコレクションもあります。
季節によって花の開花時期は様々なので、入り口にその時に咲いている花の写真が掲示されています。
また温室内には数多くの欄をはじめとした熱帯の植物が集められていています。
入り口の手前にギフトショップがあり、花々に関するローカルデザインの小物グッズやアパレル、ハワイアンなものも購入できます。
フォスター植物園でも何度か不思議体験をしましたが、その中で最も印象的だったのは、1999年頃にデザイン事務所を軽々している友人デザイナーからワイキキ開発の為のパンフレットに使うハワイアンなモチーフのイラスト・ボーダーのデザインを頼まれた際に出かけた時です。
レフアの花、マイレのレイ、竹の葉、タロの葉、バナナの葉、確かその他にも得体の知れない植物の葉のイラストを二つ頼まれたからです。
その時にデザイナー友が「僕はバナナの葉が好きだからバナナも入れて」と言った時に 何だこいつもかぁ・・・とちょっと不思議に思った記憶があります。
この世の中にバナナの葉っぱに魅力を感じる男がいったいどれくらいいるのだろう?
個人的にバナナの葉は結構好きですが、それよりもバナナの畑が好きな人です。
なぜ好きなのか明確ではないのですが、バナナ畑にとても曵かれるです。
なのでバナナの木が延々を並んで植わっている森の中を歩いてゆくことにとても興味があります。
オアフ島のハイウェイを 走っていても、道路脇にバナナの林を見たらその中に入って行ってしまいたい衝動がやってくるほどです。
だからバナナの葉のモチーフのものには結構曵かれます。
きっとどこか別の場所で生まれた過去生の記憶がバナナに対して私を引っ張ているのでしょう。
今までのスピリチュアル家業の中で、自分の過去世を知る・思い出すことに異様な執着を持っているクライアントと何度もセッションをしたことがあります。
世の中には自分の過去世に対して巨大な興味がある人は結構いるのです。
わたしの場合、過去世の幾つかの記憶に関してはカナリの洞察はありますが、とても深い霧の中の向こうにあるような遠い昔の記憶のような感じで、それを本気で思い出すために退行催眠を受けてまで思い出そうという切望はありません。
バナナの秘密を紐解きは、きっとカメハメハ大王の時代に生きていた過去世と関係していると思いますが、それは時が来たら思い出すであろうという感じが正直なところです。
どこに出かければ頼まれた植物を一気に探せるのかを考え、きっと植物園に行けば見つかるだろうと思いフォスター植物園に行ったのです。
しかし植物園内で全てを発見できなかったので実際にスケッチしたのはその半分でした。
今から思えば、もうこの頃にはインターネットも普及していたので、単純にウェブでイメージ検索して、それを参考に家でスケッチ+デザイン処理できたはずなのに、どうしてワザワザ植物園まで足を伸ばしてスケッチしに行ったのかよくわかりません。
曖昧な記憶では、それが可能な時間があったのでしょう。
スケッチに出かける少し前にシアトル時代から知り合いの友人のレイモンドにとっても久しぶりに会いました。
彼はハワイ生まれで今はフラも真面目に取り組んでいるフィリピーノ+ポリネシアンのゲイ男性です。
彼とカパフルのスタバで色々な話をしている間にハワイの土地の話になり、レイモンドは「この土地はね、植物がパワーをもっているんだ。だから本土とは全くエネルギーが違うんだよ。植物を使ってヒーリングをするととても凄い効果があるんだけど、とてもパワーが強いから使い方に気をつけないといけないんだ」と話していました。
ファッションではなく真剣に伝統的なカネフラ(男性のフラ)を学んでいるのですから、彼の口からそんな言葉が出てきても驚きはしませんでした。
フラというのはハワイアンの精神世界から切り離せないものなので、詠唱と踊りを通じた芸術的な表現というよりは、踊りを通じて宗教的な儀式または祈りというほうが近いでしょう。
もともと精神性の高い芸術ですから、真剣に取り組んでいる人たちの精神性も自然に高くなるのだと思います。
確かにハワイの植物はとてもパワフルです。
特にシダ類はその他の植物よりも力強いように感じます。
とにかく緑の多い場所に行くとそのパワーに圧倒されることもしばしばあるくらい。
だから私はハワイに住み始めてから植物園が好きになったのかもしれません。
それと相反するようにその恐れ多さに森の中へ気軽に入る気もしなくなりました。
特に人の手が全く入っていない山の森の中はとても恐れ多くてハイキングになど行く気になりません。
地球の自然環境を作り上げているのは他ならない植物たちのお陰だからです。
植物達が光合成を通じて寡黙にセッセと二酸化炭素を酸素に変えてくれないと人間は生きて行けません。
それに植物という生命体は地面に伸ばし張り巡らせた根を通じて大地のエネルギーを媒介しています。
ハワイは特に大地が生きているので、その他の場所と比べるとさらに力強く感じるのです。
そんな環境の山中の森には今でも力強い精霊達が一杯います。
なので軽々しく彼等の聖地を荒らすわけにもいかないし、そんな気も毛頭ありませんでした。
ハワイの植物や花々に魅せられている友達のカニレアさんと一緒にカピオラニ公園を歩いている時に、彼女が近くのプルメリアの花々を見てポロリと言いました。
「ハワイの花々はとても美しすぎて、路上に咲く小さな花でさえ手折って髪に飾ることなんてできないわ」
確かにそうです。
そこいら辺の道端に生えている雑草の花でさえ手折ることなんてとてもできません。
なぜなら命が濃すぎるから。
なのでそんなことなどできません。
だから地面に落ちている綺麗なプルメリアとかを拾って耳の間に挟むくらいが精一杯です。
すると何となくハワイアンになった感じがします。
フォスター植物園に行ったのはやや曇り気味の平日の昼間で、ほとんど入園者もなく静かで貸切状態でした。
入園料を支払い、園内に足を踏み入れると身体がとても軽くなります。
最初に行った時からそうで、その後にも数え切れないほど足を運びましたが、いつもそうで、とても身体が軽くなります。
ある時は身体の周りについてた余計なものが剥がれて随分と気持ち良い体験をしました。
植物の多い場所に出向くとかなりのヒーリングが何かしら起きます。
植物の園はオーラの全体から身体を包み込んでいるエネルギー体、そして体内の中までクレンジングしてくれるので、ハワイでなくても時々は森林浴を兼ねてプラプラと散歩に出かけるなり、本でも持って森の中で読書するなりという優雅な午後を過ごすがよいでしょう。
スケッチ的には少し風が強かったのでデッサン用紙が風に巻かれて浮かび上がり続けたので困難でしたが何とかバリエーションをこなしてスケッチ終了。
そして不思議体験が起きたのは、奥の広場に立って椰子の木やらを眺めていた時でした。
その場所にはこの植物園で最も樹齢の高い木々がたくさん植わっています。
創園者のヒレブラント氏が外の国から入植した木々たち。その広場に立つ巨大に成長した太い幹を眺めていると、なぜか理由もなく涙が出てきました。
轟々泣きのように涙が溢れ出て止まらなかったわけではありません。
ただ何の根拠もなく、涙の宛てもなく、ただ涙が出ました。
何かが心に触っている感じがしたけれど、それはあまりにも漠然としたものでした。
今の自分が泣いているのではなく、自分の知らない何かが目の前の椰子のグローヴを目にして涙を流している感じです。
ESP感覚には様々な特性がありますが、特にエンパス(共感体質)というのは難解なもので、時によって自分ではない誰かの感情を感じてしまうことが多々あります。
今では随分と慣れてしまったので、昔のように自分の感情と自分のものではない感情の仕分けは上手くなりました。
しかし昔はそうではありませんでした。
意味脈絡のない感情が突然のように自分の中で出現します。
自分がいるその時の状況と全く互換性のない感情が一気に湧き出てくるのです。
そしてその不可解な感情をあたかも自分のもののように感じるのです。
自分の感情の動きに疑問を持たない限り、自分の中で起きているので自分の感情だと思ってしまっていた時期は頻繁に混乱し、それに振り回されてしまうことも多々ありました。
経験の連続による慣れというのも不思議なもので、その内に心の余裕が生まれ始め、その不可解な感情の混乱を客観的に眺められるようになるのです。
園内で最も樹齢の高い木々を見ていた時に流れ始めた涙が覚えていない自分の過去生の自分に関係するものなのか、それとも全く自分とは関係ない目に見えない人のものなのか判断つきにくい感じでした。
フォスターガーデン内でも普通の目では見えない人たちの姿を視たことが何回かあります。
昔のタパ布を肩がけした、やや年老いたハワイアンの女性や、半裸のハワイアンの男性。ムームーに近いニューイングランド風の白いドレスを着た50代くらいの白人の女性。
今から思い出すと、あの白人女性の姿はミセス・フォスターの記憶だったのかもしれません。
こういう幻視的なことは次元と次元の壁が薄いパワースポットではよく起きます。
捉え方を変えて考えると、そこに残っている記憶を視ているとも言えます。
何かの理由でその場所に深く刻まれてしまった昔の時代に生きていた人の、単に平面な写真ではなく、まだ生きている立体的な映像のようなもの。
それらの多くは半透明に近いもので、目の前にある風景の中に溶け込んで重なっているように視えます。
頭の中で視ているのではなく、実際の風景の中に混じって視えるのです。
こういう不思議な現象を数え切れないほど体験し続けると、自分の中が変わり続けます。
肉眼で見える世界と、それを超えたところに存在している別の世界が、場所によっては明確に混在している。
それが感覚を通じて理性とは別の領域でわかり始めます。
分かるというのは、理解できるということですが、頭の中で的確にわかってしまうというよりも、自分の全体的な領域に溶け込んで同化してしまうというのが近いと思います。
私たちの次元と波動密度と、別次元の波動密度の周波数や時間軸が感覚の中で繋ぎ合わされてしまうのです。
このような体験はフォスターガーデンだけでなく、ハワイの島々のパワスポ、その他の州や国のパワスポでも同じような経験が起きえます。
スピリチュアルな視点でのフォスター植物園の興味深さは、訪れるたびに何かしらインスピレーション を受け取ることが多いことかもしれません。
植物園そのものは一年の季節の移り変わりで咲いている花が変化していくので、どの時期に何の花が咲いているのかを知って出かけるのが理想的です。
しかし観光となると話は別で、その時に咲いている花しか見ることはできません。
植物や花、自然の生態や、それと共存している昆虫・鳥や動物達などに興味があれば、色鮮やかに美しい花々が爛漫に咲いてなくても充分に楽しめるでしょう。
目の前にある植物の世界を見る目があれば、花が咲いてなくれも別のものを観れるし、感覚が研ぎ澄まされていれば、肉眼でみえない世界を感じたり、視ることも、交流することもできます。
自分の精神性・意識の向上や拡大を求めている人ならフォスターガーデンでもいろんなエクササイズができます。
観光気分ではなく、自然を味わう、自然と同化する、感覚を広げると同時に研ぎ澄ます目的で急がずユックリ滞在するのを勧めます。
写真撮影に精通している人なら分かると思いますが、全てはタイミングです。
辛抱強くタイミングが向こうから訪れてくるのを待ってみましょう。
また自分の視点をいろんな角度に変えて見る、眺める、観察する、洞察しましょう。
見る時のフレームの角度が変わると、そこに映し出される世界が変化します。
いつもの目線ではなく、腰をかがめたり、下から見たり、上から見下ろしたり、近づいて見たり、遠くに離して見たりしてみましょう。
目の前の風景は、それを見る角度によって変わります。
それと同じように、心の持ち方でも変化します。
自分の心が目の前の風景のどこに焦点を合わせているのか感じてみましょう。
漠然と見るのではなく、意識的になって微細な領域まで細かく見て観察する、味わいながら見てみましょう。
その延長戦で、感じることにも意識を当ててください。
場所によっては目を閉じて感覚だけに集中し、自分の中で感じる、場所を移動すると微細な感覚がどう変わるのか体に聞いてみましょう。
自然環境が充分に残され、人間が頻繁に出入りしないハワイの植物世界には、目に見えない住人達が住んでいます。
一般的にいう妖精やナチュラルスピリットが人間世界と同居しているのがハワイです。
ナチュラルスピリットというのは微細な領域に生きているので、破壊的・乱暴・不躾な人間を好みません。
だれでも自分の住んでいる世界が侵略されるのは嫌だと思います。
また彼らは繊細さが欠けている人間を警戒する傾向が強いので、そう簡単に姿を現しません。
目に見えない世界との交流で大切なのは精神性、心の動きから放たれている波動と周波数です。
なので辛抱強く待つ、自然を壊しに来てないことを意識して、可能な限りユックリと移動するのが基本です。
心の位置を純粋性に合わせて、リラックスして心を開き、楽しくて優しい波動を意識すると向こうもそれを認識しますから、交流が起きやすくなります。
自分の内面の癒しが目的で行くのであれば、生きている波動を取り込む、美しい色を取り込むことを意識しましょう。
ハートチャクラの色はエメラルドグリーンです。
基本的に緑色系の波動エネルギーは心肺機能と免疫系統に働きかけます。
心と身体のバランスを回復させたい方は周囲の新鮮な緑色系列のエネルギーを取り込むのがお勧めです。
園内の場所によっては隠れている感情をゆるやかに引き出してくれる一帯もあります。
気になる場所で心身ともにリラックスさせて充分に開きましょう。
体を硬く感じる、縮まっている感じがするなら、それと同じように意識も硬くなり、縮まっている傾向にあることを知らせています。
ゆっくりと深呼吸を続けて心拍数を下げ、感覚を広げて周囲のエネルギーを感じてみましょう。
感情が少しずつ沸き上がってきたら、息を止めずに吐き出し、成せるままにエネルギーの動きに任せて内面から解放してあげましょう。
大きく深い感情が出てきそうになると怖いと感じてしまう場合もあるかもしれません。
この場合は一気に吐き出さず、自分を脅かさないペースで地道に少しずつ解放し続けます。自分自身に優しくつきあうことも大切です。
【コレクション】ヤシのコレクション、蘭のガーデン、プレヒストリック・グレン 、珍しい木々
【場 所】50 North Vineyard Boulevard, Honolulu
【電 話】(808)522-7066
【開園時間】毎日午前9時~午後4時(クリスマスと正月は閉園)
【入園料】大人5ドル/子供1ドル(6才~12才)
英語によるガイド付きツアーが毎週月~土曜日の午後1時から行われています。
【TheBUS】ワイキキから2番、13番でダウンタウンへ入りBothel St.で4番のバスに乗り換えるとヌウアヌ通りとヴィンヤードの植物園の角に停ります。
日本から来る旅行者でも植物派の人々は多いと思います。
観光トロリーも停車するのでワイキキから行くのも比較的に簡単です。
もともとこの植物園の土地はカメハメハ三世・カウイケアオウリ王の妻、カラマ女王の持ち物でした。
日本人にとってカラマ女王はその他の女王たちに比べると認知度は低いでしょう。
この頃のハワイは西洋文化から持ち込まれた病疫に免疫がなかった人たちがバタバタと死んでいった時代で、カメハメハ三世夫妻には二人の子供が生まれましたが、どちらも幼少の頃に亡くなっています。
そのような背景から王夫妻は後にアレキサンダー・リホリホをハーナイ(養子)にし、彼が養父の後を継いでカメハメハ4世になります。
植物園の始まりは、若いドイツの医者だったヒレブラント博士がカラマ女王から土地を借りて世界中の熱帯地域から収集した様々な植物を移植したことから。
後に敷地を購入したフォスター氏はカナダ生まれの人で、兄のダニエルと一緒にオアフ島に移住して来て造船業を始めた方です。
そしてミセス・フォスターの死後、彼女の遺言として1931年にホノルル市に譲られました。
この背景から察すると、ミセス・フォスターはこの土地を売ったり開発したりではなく、そのまま残しておきたい理由があったのでしょう。
きっとそれは彼女の人生の中での大切な思い出・記憶に関係することで、この緑の園が未来永劫そのままの姿であり続けるように願ったのだと思います。
それと同時に未来への贈り物、ここを訪れる人たちが何かを感じられるように。
自然の美しさを通じて平和とか静けさ、そして神々しさに触れることができるように。
現在24480坪に拡大された園内には140年前にヒレブランド氏によって植えられて巨木となって成長した菩提樹と中国バニアン樹、パオパオの木が残っています。
パイナップルを代表とするプロメリアド科のコレクション、アメリカ大陸と東半球からの蘭の種類を集めた庭や熱帯のトロピカルな花々を集めた段階庭園などと共に、シダや苔類、椰子の木、薬草などのコレクションもあります。
季節によって花の開花時期は様々なので、入り口にその時に咲いている花の写真が掲示されています。
また温室内には数多くの欄をはじめとした熱帯の植物が集められていています。
入り口の手前にギフトショップがあり、花々に関するローカルデザインの小物グッズやアパレル、ハワイアンなものも購入できます。
フォスター植物園でも何度か不思議体験をしましたが、その中で最も印象的だったのは、1999年頃にデザイン事務所を軽々している友人デザイナーからワイキキ開発の為のパンフレットに使うハワイアンなモチーフのイラスト・ボーダーのデザインを頼まれた際に出かけた時です。
レフアの花、マイレのレイ、竹の葉、タロの葉、バナナの葉、確かその他にも得体の知れない植物の葉のイラストを二つ頼まれたからです。
その時にデザイナー友が「僕はバナナの葉が好きだからバナナも入れて」と言った時に 何だこいつもかぁ・・・とちょっと不思議に思った記憶があります。
この世の中にバナナの葉っぱに魅力を感じる男がいったいどれくらいいるのだろう?
個人的にバナナの葉は結構好きですが、それよりもバナナの畑が好きな人です。
なぜ好きなのか明確ではないのですが、バナナ畑にとても曵かれるです。
なのでバナナの木が延々を並んで植わっている森の中を歩いてゆくことにとても興味があります。
オアフ島のハイウェイを 走っていても、道路脇にバナナの林を見たらその中に入って行ってしまいたい衝動がやってくるほどです。
だからバナナの葉のモチーフのものには結構曵かれます。
きっとどこか別の場所で生まれた過去生の記憶がバナナに対して私を引っ張ているのでしょう。
今までのスピリチュアル家業の中で、自分の過去世を知る・思い出すことに異様な執着を持っているクライアントと何度もセッションをしたことがあります。
世の中には自分の過去世に対して巨大な興味がある人は結構いるのです。
わたしの場合、過去世の幾つかの記憶に関してはカナリの洞察はありますが、とても深い霧の中の向こうにあるような遠い昔の記憶のような感じで、それを本気で思い出すために退行催眠を受けてまで思い出そうという切望はありません。
バナナの秘密を紐解きは、きっとカメハメハ大王の時代に生きていた過去世と関係していると思いますが、それは時が来たら思い出すであろうという感じが正直なところです。
どこに出かければ頼まれた植物を一気に探せるのかを考え、きっと植物園に行けば見つかるだろうと思いフォスター植物園に行ったのです。
しかし植物園内で全てを発見できなかったので実際にスケッチしたのはその半分でした。
今から思えば、もうこの頃にはインターネットも普及していたので、単純にウェブでイメージ検索して、それを参考に家でスケッチ+デザイン処理できたはずなのに、どうしてワザワザ植物園まで足を伸ばしてスケッチしに行ったのかよくわかりません。
曖昧な記憶では、それが可能な時間があったのでしょう。
スケッチに出かける少し前にシアトル時代から知り合いの友人のレイモンドにとっても久しぶりに会いました。
彼はハワイ生まれで今はフラも真面目に取り組んでいるフィリピーノ+ポリネシアンのゲイ男性です。
彼とカパフルのスタバで色々な話をしている間にハワイの土地の話になり、レイモンドは「この土地はね、植物がパワーをもっているんだ。だから本土とは全くエネルギーが違うんだよ。植物を使ってヒーリングをするととても凄い効果があるんだけど、とてもパワーが強いから使い方に気をつけないといけないんだ」と話していました。
ファッションではなく真剣に伝統的なカネフラ(男性のフラ)を学んでいるのですから、彼の口からそんな言葉が出てきても驚きはしませんでした。
フラというのはハワイアンの精神世界から切り離せないものなので、詠唱と踊りを通じた芸術的な表現というよりは、踊りを通じて宗教的な儀式または祈りというほうが近いでしょう。
もともと精神性の高い芸術ですから、真剣に取り組んでいる人たちの精神性も自然に高くなるのだと思います。
確かにハワイの植物はとてもパワフルです。
特にシダ類はその他の植物よりも力強いように感じます。
とにかく緑の多い場所に行くとそのパワーに圧倒されることもしばしばあるくらい。
だから私はハワイに住み始めてから植物園が好きになったのかもしれません。
それと相反するようにその恐れ多さに森の中へ気軽に入る気もしなくなりました。
特に人の手が全く入っていない山の森の中はとても恐れ多くてハイキングになど行く気になりません。
地球の自然環境を作り上げているのは他ならない植物たちのお陰だからです。
植物達が光合成を通じて寡黙にセッセと二酸化炭素を酸素に変えてくれないと人間は生きて行けません。
それに植物という生命体は地面に伸ばし張り巡らせた根を通じて大地のエネルギーを媒介しています。
ハワイは特に大地が生きているので、その他の場所と比べるとさらに力強く感じるのです。
そんな環境の山中の森には今でも力強い精霊達が一杯います。
なので軽々しく彼等の聖地を荒らすわけにもいかないし、そんな気も毛頭ありませんでした。
ハワイの植物や花々に魅せられている友達のカニレアさんと一緒にカピオラニ公園を歩いている時に、彼女が近くのプルメリアの花々を見てポロリと言いました。
「ハワイの花々はとても美しすぎて、路上に咲く小さな花でさえ手折って髪に飾ることなんてできないわ」
確かにそうです。
そこいら辺の道端に生えている雑草の花でさえ手折ることなんてとてもできません。
なぜなら命が濃すぎるから。
なのでそんなことなどできません。
だから地面に落ちている綺麗なプルメリアとかを拾って耳の間に挟むくらいが精一杯です。
すると何となくハワイアンになった感じがします。
フォスター植物園に行ったのはやや曇り気味の平日の昼間で、ほとんど入園者もなく静かで貸切状態でした。
入園料を支払い、園内に足を踏み入れると身体がとても軽くなります。
最初に行った時からそうで、その後にも数え切れないほど足を運びましたが、いつもそうで、とても身体が軽くなります。
ある時は身体の周りについてた余計なものが剥がれて随分と気持ち良い体験をしました。
植物の多い場所に出向くとかなりのヒーリングが何かしら起きます。
植物の園はオーラの全体から身体を包み込んでいるエネルギー体、そして体内の中までクレンジングしてくれるので、ハワイでなくても時々は森林浴を兼ねてプラプラと散歩に出かけるなり、本でも持って森の中で読書するなりという優雅な午後を過ごすがよいでしょう。
スケッチ的には少し風が強かったのでデッサン用紙が風に巻かれて浮かび上がり続けたので困難でしたが何とかバリエーションをこなしてスケッチ終了。
そして不思議体験が起きたのは、奥の広場に立って椰子の木やらを眺めていた時でした。
その場所にはこの植物園で最も樹齢の高い木々がたくさん植わっています。
創園者のヒレブラント氏が外の国から入植した木々たち。その広場に立つ巨大に成長した太い幹を眺めていると、なぜか理由もなく涙が出てきました。
轟々泣きのように涙が溢れ出て止まらなかったわけではありません。
ただ何の根拠もなく、涙の宛てもなく、ただ涙が出ました。
何かが心に触っている感じがしたけれど、それはあまりにも漠然としたものでした。
今の自分が泣いているのではなく、自分の知らない何かが目の前の椰子のグローヴを目にして涙を流している感じです。
ESP感覚には様々な特性がありますが、特にエンパス(共感体質)というのは難解なもので、時によって自分ではない誰かの感情を感じてしまうことが多々あります。
今では随分と慣れてしまったので、昔のように自分の感情と自分のものではない感情の仕分けは上手くなりました。
しかし昔はそうではありませんでした。
意味脈絡のない感情が突然のように自分の中で出現します。
自分がいるその時の状況と全く互換性のない感情が一気に湧き出てくるのです。
そしてその不可解な感情をあたかも自分のもののように感じるのです。
自分の感情の動きに疑問を持たない限り、自分の中で起きているので自分の感情だと思ってしまっていた時期は頻繁に混乱し、それに振り回されてしまうことも多々ありました。
経験の連続による慣れというのも不思議なもので、その内に心の余裕が生まれ始め、その不可解な感情の混乱を客観的に眺められるようになるのです。
園内で最も樹齢の高い木々を見ていた時に流れ始めた涙が覚えていない自分の過去生の自分に関係するものなのか、それとも全く自分とは関係ない目に見えない人のものなのか判断つきにくい感じでした。
フォスターガーデン内でも普通の目では見えない人たちの姿を視たことが何回かあります。
昔のタパ布を肩がけした、やや年老いたハワイアンの女性や、半裸のハワイアンの男性。ムームーに近いニューイングランド風の白いドレスを着た50代くらいの白人の女性。
今から思い出すと、あの白人女性の姿はミセス・フォスターの記憶だったのかもしれません。
こういう幻視的なことは次元と次元の壁が薄いパワースポットではよく起きます。
捉え方を変えて考えると、そこに残っている記憶を視ているとも言えます。
何かの理由でその場所に深く刻まれてしまった昔の時代に生きていた人の、単に平面な写真ではなく、まだ生きている立体的な映像のようなもの。
それらの多くは半透明に近いもので、目の前にある風景の中に溶け込んで重なっているように視えます。
頭の中で視ているのではなく、実際の風景の中に混じって視えるのです。
こういう不思議な現象を数え切れないほど体験し続けると、自分の中が変わり続けます。
肉眼で見える世界と、それを超えたところに存在している別の世界が、場所によっては明確に混在している。
それが感覚を通じて理性とは別の領域でわかり始めます。
分かるというのは、理解できるということですが、頭の中で的確にわかってしまうというよりも、自分の全体的な領域に溶け込んで同化してしまうというのが近いと思います。
私たちの次元と波動密度と、別次元の波動密度の周波数や時間軸が感覚の中で繋ぎ合わされてしまうのです。
このような体験はフォスターガーデンだけでなく、ハワイの島々のパワスポ、その他の州や国のパワスポでも同じような経験が起きえます。
スピリチュアルな視点でのフォスター植物園の興味深さは、訪れるたびに何かしらインスピレーション を受け取ることが多いことかもしれません。
植物園そのものは一年の季節の移り変わりで咲いている花が変化していくので、どの時期に何の花が咲いているのかを知って出かけるのが理想的です。
しかし観光となると話は別で、その時に咲いている花しか見ることはできません。
植物や花、自然の生態や、それと共存している昆虫・鳥や動物達などに興味があれば、色鮮やかに美しい花々が爛漫に咲いてなくても充分に楽しめるでしょう。
目の前にある植物の世界を見る目があれば、花が咲いてなくれも別のものを観れるし、感覚が研ぎ澄まされていれば、肉眼でみえない世界を感じたり、視ることも、交流することもできます。
自分の精神性・意識の向上や拡大を求めている人ならフォスターガーデンでもいろんなエクササイズができます。
観光気分ではなく、自然を味わう、自然と同化する、感覚を広げると同時に研ぎ澄ます目的で急がずユックリ滞在するのを勧めます。
写真撮影に精通している人なら分かると思いますが、全てはタイミングです。
辛抱強くタイミングが向こうから訪れてくるのを待ってみましょう。
また自分の視点をいろんな角度に変えて見る、眺める、観察する、洞察しましょう。
見る時のフレームの角度が変わると、そこに映し出される世界が変化します。
いつもの目線ではなく、腰をかがめたり、下から見たり、上から見下ろしたり、近づいて見たり、遠くに離して見たりしてみましょう。
目の前の風景は、それを見る角度によって変わります。
それと同じように、心の持ち方でも変化します。
自分の心が目の前の風景のどこに焦点を合わせているのか感じてみましょう。
漠然と見るのではなく、意識的になって微細な領域まで細かく見て観察する、味わいながら見てみましょう。
その延長戦で、感じることにも意識を当ててください。
場所によっては目を閉じて感覚だけに集中し、自分の中で感じる、場所を移動すると微細な感覚がどう変わるのか体に聞いてみましょう。
自然環境が充分に残され、人間が頻繁に出入りしないハワイの植物世界には、目に見えない住人達が住んでいます。
一般的にいう妖精やナチュラルスピリットが人間世界と同居しているのがハワイです。
ナチュラルスピリットというのは微細な領域に生きているので、破壊的・乱暴・不躾な人間を好みません。
だれでも自分の住んでいる世界が侵略されるのは嫌だと思います。
また彼らは繊細さが欠けている人間を警戒する傾向が強いので、そう簡単に姿を現しません。
目に見えない世界との交流で大切なのは精神性、心の動きから放たれている波動と周波数です。
なので辛抱強く待つ、自然を壊しに来てないことを意識して、可能な限りユックリと移動するのが基本です。
心の位置を純粋性に合わせて、リラックスして心を開き、楽しくて優しい波動を意識すると向こうもそれを認識しますから、交流が起きやすくなります。
自分の内面の癒しが目的で行くのであれば、生きている波動を取り込む、美しい色を取り込むことを意識しましょう。
ハートチャクラの色はエメラルドグリーンです。
基本的に緑色系の波動エネルギーは心肺機能と免疫系統に働きかけます。
心と身体のバランスを回復させたい方は周囲の新鮮な緑色系列のエネルギーを取り込むのがお勧めです。
園内の場所によっては隠れている感情をゆるやかに引き出してくれる一帯もあります。
気になる場所で心身ともにリラックスさせて充分に開きましょう。
体を硬く感じる、縮まっている感じがするなら、それと同じように意識も硬くなり、縮まっている傾向にあることを知らせています。
ゆっくりと深呼吸を続けて心拍数を下げ、感覚を広げて周囲のエネルギーを感じてみましょう。
感情が少しずつ沸き上がってきたら、息を止めずに吐き出し、成せるままにエネルギーの動きに任せて内面から解放してあげましょう。
大きく深い感情が出てきそうになると怖いと感じてしまう場合もあるかもしれません。
この場合は一気に吐き出さず、自分を脅かさないペースで地道に少しずつ解放し続けます。自分自身に優しくつきあうことも大切です。
【コレクション】ヤシのコレクション、蘭のガーデン、プレヒストリック・グレン 、珍しい木々
【場 所】50 North Vineyard Boulevard, Honolulu
【電 話】(808)522-7066
【開園時間】毎日午前9時~午後4時(クリスマスと正月は閉園)
【入園料】大人5ドル/子供1ドル(6才~12才)
英語によるガイド付きツアーが毎週月~土曜日の午後1時から行われています。
【TheBUS】ワイキキから2番、13番でダウンタウンへ入りBothel St.で4番のバスに乗り換えるとヌウアヌ通りとヴィンヤードの植物園の角に停ります。
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