いま続いているのは小説「ブルー・ドルフィン」のコンパニオン本でピクチャーBOOK「青いイルカと泳いだ日」の中からの抜粋です☆
★ボーイズとの出会い
クイーンズサーフに頻繁に出向いてリーフ内やワイキキ湾の中を遠泳するようになって友人や知り合い達が増え始めました。友達の友達やら知り合いやらに紹介されたり、一緒に食事したりという具合で友人知人の輪が広がるわけです。
社交的な人はネットワークが広いので、そういう人と一緒に外出すると誰かしら新しい人と出会うのものです。
友人が増えると、飲みに行ったり、クラブに踊りに行こうと誘われる割合も増え始めました。
学生時代は行動範囲も広く、友達をつくるのは難しく感じていませんでしたが、一度社会人になって家と会社の往復が始まると、同僚以外で新しい友人をつくるには意識的な努力が必要です。
家と会社の往復だけでは新しい人間関係は広がらない。
会社とは別に何かのソーシャルクラブに属するとか、自分で率先して友人づくりに精を出さないと友人の数はそうそう簡単に増えないのです。
特にアメリカ生活はゼロからの出発なので大変でした。
シアトルでもマスターズのスイミングチームを見つけて通ううちに知り合いも増えましたが、その頃は英語もあまならない状態であまり深い会話もできず、友人関係は進展しませんでした。
クイーンズサーフの場合はアウトドアで、基本的な設定としてビーチに出てくる人は大抵の場合リラックスしているし、オープンな方が多いので知人になりやすかったと思います。
アメリカ人グループの中に日本人ひとりという場合が断然に多かったのですが、日系人の住民数が最も多いオアフ島というのもあり、日系三世や四世といったローカルジャパニーズの人たちとも知り合いになっていきました。
そういう意味ではクイーンズサーフはローカルの社交場的な役割を果たしている部分が多くあります。
そんな感じで知り合いや顔見知りは増えていくのですが、そこから進んで親しい友達になるのは別問題。
趣味や話題が合わないと打ち解けて話せるようになるまで時間がかかる。
知り合う人たちの個性も千差万別ですから、その中でフィルターされて友人として身近に残るのは僅かな人数だとしか言いようがありません。
きっとこの部分は日本人社会でもアメリカ人社会でも同じでしょう。
出会いの場が遠泳だったり、ビーチでの社交だったりしたわけですが、その中で大きな影響力を持っていたのが年齢です。
その頃の友人の輪は30代後半から40代後半までと比較的に高い年齢層だったので、必然的に同じような年代と引き合っていました。
年齢差があまりに掛け離れ過ぎていると会話も行動もかち合わないし、人生もアラフォーになるとアラサーの時と同じノリで人間関係が進んでいかないのは当然です。
歳を経る毎に落ち着きは増していきますが、その反面にお肌のツヤと張りも輝きが失われていく・・・。
毎晩のようにバーやクラブに出かけることもなくなり、アッチこッチのイベントやサークルをホップ・ジャンプして廻るのも極端に少なくなります。
30代後半に書き始めた作品ですから、 小説中に登場する人物が30代後半から40代の設定になったのはそういう背景からです。
この年齢層のなかで繰り広げられるドラマは、二十代やアラサー時代の在り方とは趣が違うでしょう。
もう少し若い世代のドラマ設定だったら話しの内容も方向性やテーマ、雰囲気も全く違ったものになっていたと思います。
40歳代前後というのは、青年期から成熟した大人になり始める時期で、生活様式やリレーションシップ、人間関係などと共に、肉体的な部分も変化の兆しを現しはじめます。
この小説の主軸の一部は青年期から壮年期へ移行するゲイの男達の変容の姿なのです。
マハロ!
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