いま続いているのは小説「ブルー・ドルフィン」のコンパニオン本でピクチャーBOOK「青いイルカと泳いだ日」の中からの抜粋です☆
トランスジェンダーの友人とお近づきになった結果に〝性転換したい動機〟というのをよく考えるようになりました。
私は理解したい人なので、いったい全体どういう世界なのか、そのダイナミクスを知りたくなったのです。
当時の私の頭の中では、ゲイとトランスジェンダーは完全な別世界に分類されてたので身近な存在だとは思っていなかったのです。
しかしローカルのゲイコミュニティーに入り込んでいくほど、実は性転換を果たした人、その途中の人は周囲に沢山いたのです。
そしてリアルな性転換者に初めて出会って話し始めたら世界が少しシフトしていました。
エっ? こんなに沢山いらっしゃるのですか?
気づかなかったのは私だけ?
それに気づいてしまうと、まるで性転換者たちのことを勉強しなさいとでも言われているかのように、私の意識は性転換係の人たちの存在を自動的にピックアップするようになったのです。
ハワイで初めてルームメイトになったアメリカ人の男性は女性と性転換したいアジア系の男の子に恋に落ちていた状態で、気がついたら自分の周囲には女性になりたい男性の比率が増えていました。
ハワイは昔から文化的に同性愛者に対して差別意識が少なく、ヘテロ男性でも女性的に丸い波動というか、ソフトな雰囲気の男性も多いのです。
様相がソフトだからゲイだと勘違いされる男性も多いわけですが、外見はやや女性的な男性でも、実は女性を愛する男性だったりするのです。
キャプテンクックが初めてハワイ諸島へ降り立ち、昔のハワイアンたちと出会った時に彼らを描写した記録が残っているのですが、そこにも「原住民の多くは男性でも女性的な丸さだ」と書かれています。
そんな実生活の背景が頭の中で進んでいた仮想現実の中に取り込まれ、三人の登場人物の一人を頭の斬れるトランスジェンダーにしてみたのです。
二人のゲイ男性とのコントラスト/対比という意味で、トランスジェンダーの方が自然な流れでもあったと思います。
これは考え無しの思いつき的なもので、もしレズビアンの友人を紹介されお近づきになっていたら、登場人物はレズビアンになっていたというレベルでの選択です。
小説を書き始めた時点では、登場人物といっても三人共に性格設定などありもせず、ただ登場するだけでした。
そして私は 仮想現実の世界を造った神様として、 三人の登場人物に命を与えるという試みに踏み切りました。
そんな感じで頭の中の仮想現実の世界はホンの少しだけリアリティーを増しましたが、頭の中の世界を生き続けさせるためには、さらに発展させる必要がありました。
登場人物がいてもそこに性格を通じての言動が無ければ進みません。
始めの頃は登場人物の性格といってもかなり漠然としたもので、自分でも一体どんな人物として描きたいのかよく解っていなかったと思います。
それは小説として内容やストーリー性が固まっていたわけではなかったからです。
それから思ったのは小説をリアルに書き進めるためにリサーチする必要があることです。
男二人がゲイという設定にハードルの高さは感じませんでしたが、トランスジェンディングの方は難易度が高いことに気づき、私の頭は理解の壁にぶつかりました。
性転換した友人に関して抵抗は全くありませんでしたが、性転換に関しては全く未知の世界で、よく解っていなかったというりよりも〝無知〟でした。
そんな感じだったので性転換の部分を書くことに自信はなく、何となく想像することはできても現実として書くことは難しいし、解らないものは想像の域から出ることはありません。
曖昧な理解が嫌いな私の脳の構造は、より具体的に知りたいと考えました。
私は男性の身体に満足している人なので その背後に自分の身体を性転換して女性になりたいという強い欲求があったわけではありません。
一体ぜんたい、どういう理由で性転換したのか、どういう思考で、どういった精神性なのか、もう少し深く知りたくなったのです。
続く・・・
[関連記事]
- 元男性との出会い
- ボーイズとの出会い
- プロモ用のイメージ①
- 本の魔法
- ESP:超感覚的知覚
- 性転換+スピリチュアル
- クイーンズサーフ
- 脚本から小説へ
- ワイキキ湾
- 初めての長編小説
- クリエイティブ・芸術的な表現の背景
- 3Dモデル
- ピクチャーBOOK
- 本を書いてデザインする人になって
Coming Soon! 2014年初夏
愛の島の呼び声を聴いたなら
愛の島の呼び声を聴いたなら
誰一人その誘惑には逆らえない。
0 件のコメント:
コメントを投稿