まか〜ウラのHAWAII日記: 聖アンドリュー・カセドラル教会

2013年10月25日金曜日

聖アンドリュー・カセドラル教会

ALOHA

「スピリチュアルに楽しむオアフ島」を編集している時に、私にはとても珍しく教会にも行っていました。

そういう理由でも無い限り、自分から教会へ出かけようという人ではないのです。

この教会はワイキキのクーヒオ・ビーチの前にある教会と同じ監督教会です。

聖アンデレ（英語ではアンドルー）は、新約聖書に登場するイエスの使徒の一人で、シモン・ペトロの兄弟であるとされています。

『マルコによる福音書』によると、兄ペトロと共にガリラヤ湖で漁をしていたときに初めにイエスに声をかけられ、弟子となりました。

イエスが五千人に食べ物を与える物語では、パンと魚を持った少年を連れてきてイエスに紹介し、食べ物が増える奇跡を導く役割を果たしています。（ヨハネ６:８）

伝承ではギリシャのアカイア地方でＸ字型の十字架で処刑されて殉教したことになっていて、絵画ではしばしばＸ字型の十字架と共に描かれています。

弟子のリストの中でもペトロ、ヤコブ、ヨハネについで4番目にあげられ、十二使徒のひとりとして崇敬され、カトリック教会、西方教会、東方教会、聖公会などで聖人として扱われています。

聖公会（せいこうかい, Anglicanism, Anglican church）は、イングランド国教会 (Church of England) の国教派から始まる、監督制を認めるキリスト教の教派のこと。

米国聖公会（べいこくせいこうかい Episcopal Church in the United States of America）は、キリスト教の一派のアングリカン・コミュニオンのひとつです。

１８世紀にアメリカ合衆国がイギリスから独立すると創設されました。

アメリカ独立戦争以前は、英国国教会の一部で、聖職者は就任にあたる際にイギリス国王の承認を得る必要がありました。

いくつかの国では、監督派 (Episcopal) として知られていますが、これは俗称で、実際は聖公会の他にもルター派やメソジストなどの監督制の教会が存在します。

監督制（かんとくせい）とは、聖職者において、主教（監督）、司祭、執事と定める叙任制度のことで、主に聖公会、ルター派、メソジスト、イギリス国教会、救世軍などがこの制度を採用しています。

聖オーガスティンを奉ったこの聖公会教会は結構大きく、石壁で作られています。

カセドラルの建設は、現在の教会の奥にあたる最初の第一部が１８８６年に始まり、巨大なステンドグラスの入り口の第四部が完成したのは１９５８年でした。

建築様式は初期のフレンチ・ゴシックのリヴァイヴァル（再現形式）で、１４５３年以前のイギリス中世期の後期で殆どの教会の原型となったものだそうです。

敷地内右手のカセドラルに入ると、両脇の小さなステンドグラスから微かな虹色の光が漏れています。

後ろを振り返ると、天井まで続いている巨大なステンドグラス。

色彩の豊かなステンドグラスを通じて見る光というのは、何故だか心が落ち着くものがあります。

基本的には映画やテレビのブラウン管を通じてみる映像と同じような原理なのですが、使われている色彩が単純なので、視覚的に鮮やかに映るのかもしれません。

内部は回廊のようになっていて、丸くて太い柱が囲むようにして内部から支えています。

小さな中庭を通ってＬ字型の隣の建物に行くと、中から電子オルガンの音が聞こえて来て、たまたま地元の女性が何かの楽曲の練習をしていました。